不動産屋のホンネ

この業界のお客様に見えないホンネの部分を中心に書いていきます。たまに普通のことも書くかもしれません。

【パターン別】不動産会社へ相談に行く前に絶対に知っておいた方がいいこと

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皆さんこんにちは。

 

今回の記事では、不動産屋に相談する前に知っておいた方が絶対にいいこと4パターンに分けてご紹介します。

購入売却、営業マンと会う場所(事務所物件現地)にそれぞれ分けてご紹介していきます。

 

【購入編パターン①】不動産会社の事務所へ相談に行くとき

このパターンでやっておいた方がいいことは、2点です。

■事前に時間の予約をする

■購入希望の物件の条件をざっくりでもいいので電話・メール・お問い合わせの備考で伝えておく

<事前に予約をするメリット>

いざ!勇気を持って不動産屋に入ってみたはいいけれども、

事務所に営業が誰もいないor店番の新卒くんしかいない

 という状況になる可能性が多いからです。特に土曜日と日曜日は優秀な営業マンほど案内等の接客で一日中外出していることが多いですね。

なので、日時を指定して来店する旨伝えておくだけで、最悪な状況だけはまず回避できるんです。

あとは、事前に準備ができるため、営業も最善の状態で対応できるというのもあります。(裏で昼ごはんを一口食べ始めたときとか、すぐに仕上げなきゃいけない契約書の作成をしていたりの最中に、いきなりお客さんの接客に入るのって、意外と辛いんですよ。ご来店いただけること自体はありがたいですけどね。)

 

<条件を事前にざっくり伝えるメリット>

条件を事前に伝えておいた方が、圧倒的にスムーズに対応してもらえます。

というのも、予約なしに来店してくるお客さんに対しては、

希望条件のヒアリング

条件に沿った物件収集(会社によりますが、大手だとお客さんの目の前ではなく裏手で物件の収集・印刷をするため、ぼーっと15~20分ほど待たされることも・・・

担当者が戻ってきて各物件の説明等(さらに条件の追加・変更等があれば、また営業が裏手へ戻って収集・印刷により待たされる・・・)

案内の手配(今すぐ見たい、と言われても現地に鍵があることの多い賃貸と違い、売り主担当の先方が不在の場合、都合がつかず鍵が手配できなかったりして、一つも見れないことも。この確認作業でまた20分くらい待たされ、結果内覧不可の場合も・・・

という感じになってしまうことが多いんです。

★事前に伝えておくと・・・

①希望条件のヒアリング省略

②条件に沿った物件収集既に大まかに資料を用意してくれている

③物件の説明等すぐにその場で受けられる

④案内の手配できる営業は)すぐに見れる物件はどれか事前に調べ済み

このように、めちゃくちゃスムーズに対応してもらえるんです。いい事だらけです。

購入相談の時は、事前に連絡を入れておくだけでこんなにも対応が違うので、ぜひ面倒くさがらず事前にご連絡くださいませ。

 

【購入編パターン②】物件現地にて待ち合わせのとき

気を付けておくことはそこまで多くないような気がしますが、もしほかの物件も見学希望が事前にあれば、その旨伝えておきましょう。担当者がその日に続けて見れるように手配してくれます。

また、複数の会社とのやり取りが面倒でない場合は、各物件担当会社に連絡して、自分で内覧の時間をコントロールしちゃってもいいと思います。その方が実際それぞれの物件に詳しい担当者が対応してくれるからです。

あと、現地でお客様カードみたいなものに、住所・連絡先を書くことを強要される場合もありますが、しつこそうだな・・・と思った場合は「すみません、住所と電話番号は書きたくないのでメールのみでお願いいたします」と言って捨てアドでも教えときましょう。

(ちなみにSUUMO経由で問い合わせた場合は、専用のダイヤルが不動産会社には表示されるので、電話番号は知られません。)

【売却編パターン①】不動産会社の事務所へ相談に行くとき

「売却を考えている自宅に、いきなり不動産の営業マンを招くのはどうなのかしら・・・」

というお客さんは結構います。営業マンからは、「室内を見ないと価格正確に出せないですよ~」なんて言われるかもしれませんが、

リフォームの有無があればその内容さえ教えてもらえれば、室内を見なくても大体正確な査定ができちゃいます。

ただ戸建てだとさすがに造りもそれぞれ違うんで、室内見せてください。嫌われたくないので、高めに査定せざるを得ません。(ちなみに土地・戸建ての相談があれば、ほぼ100%営業マンは真っ先に現地を外観だけでも見に行ってます。)

また、こちらも購入の時と同様、マンションならどのお部屋か、戸建てなら住所を事前に伝えておくことを強くお勧めします。

というのも、来店時にすでに査定書を作っておいてくれている場合が多いからです。

(ただ諸事情で伝えたくない場合もあると思います。その場合はざっくり相場や市場の動きだけ聞いて帰りましょう)

また、最近では一括査定で、物件情報を入手するだけで複数社に査定見積もりを無料でできるサービスもあったりするので、お試しにやってみるのもオススメです。

※不動産会社から電話がかかってきてほしくない場合は「メールのみでお願いします」とも記載しておきましょう。一応有用な一括査定サイトのリンクも貼っておきます。

※注意点としては、町の不動産屋に多いのですが、事前に住所を伝えると、勝手に買い取り業者に詳細を送って買取価格を出させて、この金額なら今すぐ売れますよ!と口車に乗せられて相場より安く売ってしてしまう事もあったりするのでお気を付けくださいませ。 

【売却編パターン②】査定してほしい物件へ営業担当に直接来てもらうとき

直接赤の他人の不動産会社の担当者に、完全なプライベート空間である自分のお部屋を見せるのは、色々と勇気がいるかと思います。

ただ、真剣に売却を考えている場合は絶対に不動産会社に一度室内を見てもらった方がいいです。

机上査定価格だけで価格を決めて売り出してしまうと、本来もっと高く売れるべきお部屋だったという可能性も出てきてしまうからです。(逆もしかりですが)

また、営業マンとしては、売主さんと会うことが査定依頼を受けた後の最大のミッションなので、相当気合を入れて事前準備をしてきてくれます。(経験豊富な営業マンが来てくれることも多いです)

なお、この段階では、お部屋を綺麗にしておくことは別に必要ありません。営業マンはこれまでゴミ屋敷みたいなお部屋も経験上見てきてるので、生活感がバリバリでていても、掃除してなくてもこの時点では全く気にしませんし、大丈夫です。

(ただ、こべりつきすぎてどうやっても落ちないような汚れが沢山あると若干評価が変わります。まぁそもそも汚れが落ちないのなら掃除しても無駄ですし、買手のリフォーム価格を考慮しなきゃいけないのでしょうがないです。受け入れましょう。)

結論としては、いざ売り出すことが決まってから綺麗にお掃除すればよいのです。

あとは、設備の稼働が悪いとかの不具合は、事前に必ず伝えておきましょう。いざ契約が決まっても、直前で購入をキャンセルされる恐れがあるからです。詳しくはこちら

 

www.nakanohitoteek.com

 

あと便利なスーパーだとか周辺施設についても、アピールできることはしておきましょう。

営業マンもそこに住んでいるわけではないので、売主さんしか気づいていない利便性とかあったりします。

事前に紙に起こしておいて渡してあげるのもいいかもしれません。(なお、いい点を誇張してアピールしすぎた紙を渡すと、後で事務所で他の営業に回覧されることがあるので気を付けましょうね・・・)

 

各パターン分けで書いてみましたが、割とリアルな営業の目線でかけたかな、と思っております。ほかに大事なことがあったら追記していきます。

 

では、引き続きよろしくおねがいします。