不動産屋のホンネ

この業界のお客様に見えないホンネの部分を中心に書いていきます。たまに普通のことも書くかもしれません。

台風や雨の日でも物件の見学は予約しているからするべき?雨の日のメリットは?

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いきなりですが、結論から申し上げます。
「台風の日はいろいろ危険なので物件見学はキャンセルしちゃって大丈夫です。不要不急な外出は控えましょう。」
売主さんも営業マンも予定を調整してくれていてくれていると思いますが、台風が来ていることはもちろん皆気にしているので、大丈夫です。
ただ、もしキャンセルするなら早めに連絡してあげてください。集合時間ギリギリまで連絡しないと、台風の中すでに営業マンは現地に向かってしまっているので、精神的肉体的にショックを受けます。お早めにご連絡お願いします。

(まぁ台風の場合以外でも、内覧直前のキャンセルはスケジュールが狂う+売主さんのフォローが大変なので勘弁してほしいっていうのは正直あるのですが・・・。)
ちなみに購入直前のキャンセルについてはこちらに記事にしておりますので、よかったらご覧くださいませ。

 

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ただ、普通の雨の日なら、晴れの人とはまた違うメリットはありますので、書いていこうと思います。

■周辺環境・道路の状況の把握
物件を選ぶときには、室内や共用部はもちろんですが、周辺環境も重視して検討する方も多いと思います。
雨の日だからこそ、周辺の環境の別の一面も見ることができる可能性があるんです。
〇どの程度雨に濡れずに自宅から各目的地に行けるか
⇒商店街の屋根や商業施設内、もしくは地下の通路なんかを駆使して、実はそれ程雨に打たれなくてすむような立地の物件も少なくありません。
〇各目的地から自宅まで、道路がしっかり整備されているか。
⇒意外と整備されているように見える道路でも、雨の日にはいつも大きな水たまりがあちこちにできているという道路もあるものです。周辺確認時には、道路の状況についても目を配っておきましょう。
〇物件が坂の下にある場合、坂の上から雨水が流れてくる勢い・坂の下に水が溜まっていないか。
⇒特に戸建ての場合、家の前に水たまりができやすいような道路だと、車が雨水をはねて自宅が汚れてしまう場合があります。あと車が雨水をはねる音って結構うるさいので、ある場合室内から耳で確認しておきましょう。

■物件についての把握
〇売主さん居住中の物件の場合、雨の日はどのようにして洗濯物を干しているのか確認できる(実際には見られたくなくて洗濯物は既に取り込んじゃってる売主さんが多いんですけどね)。
〇1F部分のお部屋や戸建ての場合、庭の水はけはどんなものか確認できる。
〇マンションの場合、共用部で雨にぬれずに部屋にたどり着けるかが分かる(意外とエントランスからお部屋まで、屋根がつながっていないマンションも存在します。特に昭和40年代築の古い物件にたまに見られます。)

ただ、エントランスからお部屋までちょっと雨に濡れちゃうだけとかでその物件を「検討不可」にしてしまうのはもったいないです。

 

★マンションの場合、「価格」「エリア」「広さ」「築年数」の4つの大きな軸を持って探し、これにおおよそ希望が合うのならば、その他の細かいことについては正直考え詰めないほうがいいと思います。考え詰めすぎて、結局何年も物件選びをし続けてしまい、物件選びが趣味になってしまって本来の購入の目的を達せられない人って、結構多くいるんですよね。
なので、細かいことにとらわれすぎず、あくまで事前に知っておけることの一つとしてくらいに考えておけばいいと思います。

メリットばかり書いていてもあれなので、雨の日に物件の内覧をする際のデメリットも書いておこうと思いました。
■全体的に滑りやすくて危ない
■日当たりが確認できない
■びちゃびちゃになってしまった靴下で自宅に上がられると、売主さんはめちゃくちゃいやな気分になる
(スリッパを用意してくれてる売主さんもいますが、自分の靴下が濡れている場合、持参のスリッパか営業マンが用意したものを借りましょう。)
■晴れの日より疲れるので、早く帰りたくなる(と思う)
■購入に対して前向きな気分になりにくい(たぶん)

雨の日より、晴れの気持ちのいい日の方が、前向きに検討してもらえるお客さんが多い感覚です
ただ、希少な物件なら雨の日でもなんでも早く見学しに行くべきだと思います。

台風が近いのでこんな記事を書いてみてしまいました。
宅建試験も近いので、宅建についても書いてあるので見ていってくださいませ。

 

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