不動産屋のホンネ

この業界のお客様に見えないホンネの部分を中心に書いていきます。たまに普通のことも書くかもしれません。

オリンピック前にでも家を買った方がいいかもしれないたった1つの理由

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皆さんこんにちは。

 

今回は、東京オリンピックの後に家を買った方がいいの?ということについてです。

東京オリンピックの前か後だとか、増税前か後かだとか(この記事は10月1日に書いてあるので増税後ですが・・・)、無数にブログはありますから、正直この記事を書くかどうかも迷ったのですが、どうもそういった類の記事は決めつけがすごいので、この記事を書くことにしました。それっぽいタイトルにしてしまいなんか恥ずかしいです。

早速ですが私が思うに、

「オリンピック後は下がるんじゃないか」ということを理由に、購入を見送っている今賃貸で住んでいる方で、不動産を買える属性の方(ローンを組める方)は、総合的な試算をしてから決めた方がいい

と考えております。

かなり限定的な書き方をさせていただきましたが、

ポイントは購入まで引き続き払い続ける賃料と、(下がったとした場合の)将来の不動産価格の下がり幅を、天秤にかける必要があるという事です。そして、投資用ローンはかなり見方が厳しくなってきましたが、住宅ローンは非常に組みやすくなっている現状を認識しておく必要があるという事です。

(具体的な銀行名をあげると、三井住友信託銀行やりそな銀行さんが取り扱っている住宅ローンの「全国保証型」なんかは今非常に満額+諸費用での融資が得られやすくなっております。)

 

少し試算をしてみます。

例えば「目黒区・東横線徒歩10分・平成築・70平米3LDK」でしたら、立地にもよりますが今の相場でいうと大体8000万円の物件があるとしましょう。(築浅や分譲会社が良かったりすると1億は軽く超えますが)

8000万円でローンを組んだ場合、大体月々のローン支払いは21万円前後になります。

そして同程度の物件に賃貸で住んでいる場合、月々25万円程度払っていると勝手に想定します。

東京オリンピックが終わった瞬間に物件価格がいきなり落ちるとは考えにくいので、例えば、5年後には不動産価格は落ちているんじゃないの?という考えを持つか方に対して・・・

 

25万円/月×12カ月×5年=15,000,000万円の賃料を捨てながら(資産にはならないので、言い方はトゲがありごめんなさい)、5年後に価格が落ちるのを待つということになります。

ここで大事なのが、

果たして5年後に8,000万円⇒6,500万円に落ちているのでしょうか・・・?

こればかりは、正直誰にもわかりません。ただ、2045年までは少なくとも東京へ人口の流入が続く見立て、と政府も発表していることもあり、東京の不動産の需要は継続してあり続けるでしょう。また、そもそも不動産の価格は下がらないと断言しているような専門家も一部いたりします。

何が言いたいかというと、「5年後くらいには下がっている可能性は高い⇒じゃあ下がるまで待とう!」と単純に考えてしまう事の方が、よほどリスクが高いと思うんですよ。

まあ3年後には下がるでしょ、だとかもっと下がり幅は大きいだとか、色々な考えを持っている方はいいんです。そういうことをしっかり考えていて、しばらく購入を控えるのはまったくもって問題ないと思います。

ただ、ニュースで取り上げたり周りの漠然とした不安に同調して、思考停止をしてしまう方というのは、見えないところで損をしちゃう可能性を秘めてるのかな、と思います。

(不動産屋の営業は毎月のノルマに追われてるんで、「この物件はめったに出ないです!こんないい物件ないですよ!」なんてゴリゴリ営業する人が多いんですけどね。)

  

ちなみに、今ご実家に住んでいる方や、社宅でかなり安くすめている方は、まだ焦らないでいいと思います。下がり幅はさておき、ちょうど今が価格のピークが過ぎた頃合と感じておりますので、これから不動産の価格は下がると私も思いますので。(実際売主さんの目線に買主さんが届かないことが多くなっています)。

 

あと最後に一つだけ。

家を買うときには必ず皆さま理由があると思います。

お金のことももちろん大事なことの一つではありますが、快適な理想の暮らしを得るために、お家探しをしていることは忘れないでくださいね。

物件を買って喜んでくれるのを見ることは営業としても一番うれしいことです。

 

では、また次回の記事にて。